私はヤマグチ土浦ボクシングジムの黒木(元東洋太平洋ミニマム級チャンピオン)と井上庸(前東洋太平洋ウエルター級チャンピオン)を応援して、約六年前から二人の人物の素晴らしさとボクシングに対する技術の良さにほれこみ、彼らと滝修行をしたり、雪の中でのトレーニングにお付き合いをしたりしてきました。
そして、黒木選手は世界戦に向かって壮絶な練習を繰り返し、ついに世界チャンピオンに挑戦しました。結果は一点差で判定負けしました。
その後、黒木選手は姿をくらまし、私は一度も会っていません。何故なのか私には
判断に苦しむところです。
又、井上選手は、ついに東洋太平洋ウエルター級チャンピオンになり、しばらくは彼には、他のボクサーはかなわないだろうと思っていました。そして、一回目の防衛戦を戦い、残念ながら彼は敗戦しました。井上選手はよほどショックだったのでしょう。
半年位後に再起戦を彼のジムのある、筑波で戦いました。一ラウンドは私から見ても井上選手の相手ではない位の違いを感じていたところ、一回戦の後半過ぎに、バッテングで右の目の上を負傷しドクターストップがかかり、彼の再起戦は終了しました。
その後彼の目の負傷について、ジムの会長は10針縫う深い傷であったと申しておりました。
私は井上庸選手の傷が治るまで待ち続け、彼の再起戦での戦いを拝見し、ボクサーの生涯を見つめるのではなく、井上庸という人物のこれからのあり方を見つめていくつもりです。
井上庸君、今度の戦いは、君の人生をかけてファイトして下さい。
何時までも応援しています。